富山県にある大岩山日石寺へ行ってきました。

ここを知ったのは、私が以前YouTubeに投稿した
強い不動明王がいる寺社27選 +5 桜井識子さんおすすめ!
という動画にいただいた、ひとつのコメントがきっかけでした。

「富山は大岩山日石寺の不動明王様の磨崖仏もぜひ入れてください」

このコメントがなかったら
日石寺のことを知らないままだったかもしれません。


えっ、富山に磨崖仏のお不動さんがいるんや。

何それ?

そう思って調べてみると
なんと大岩山日石寺の本尊は
巨大な岩に彫られた不動明王の磨崖仏。

しかも1300年の歴史があるお寺で、真言密宗の大本山。

即、「いつか行ってみたい場所」に仲間入り!
……それから2年w

識子さんが日石寺について
紹介してくれるのを待ってたわけじゃないけど
なかなか行く機会がなくて。

ようやく今年の6月に参拝することができました。

一番のお目当ては不動明王の磨崖仏。

境内にはいくつものお堂があり
いろいろな仏様を近くで拝ませてもらえたので

それぞれ自分はどのように感じるか
受け取れる波動などを意識するようにしました。

同じ仏様でも
感じる印象がけっこう違ってて
これがなかなか面白かったんです。

今回は、そんな大岩山日石寺を写真や動画とともに紹介していきます。

巨大な岩に刻まれた不動明王

大岩山日石寺本堂前

大岩山日石寺の本尊は
巨大な凝灰岩に彫られた不動明王の磨崖仏で
国の重要文化財にも指定されています。

高さ3mを超える大きなお不動さんで
左右には二童子、さらに阿弥陀如来像と
僧形坐像も同じ岩に彫られてます。

大岩山日石寺の本堂から遠目の不動明王

お堂に入って、正面から見たとき

「おお~、大きいなあ」

と思ったんですが
意外にも「怖い」という感覚はなく

むしろ、なんだか慈悲を感じるなあ。
そんな印象をうけました。

大岩山日石寺の正面から見る少し近づいた不動明王

ところが。

お不動さんの近くまで行って
下からゆっくり見上げてみると……

あれ?

さっきと全然違う。

顔もさらに大きく見えるし、体の厚みもあって

「うわ、迫力あるぅ……」

近くでまじまじと見ていると
お不動さんがこちらに迫ってくる感じがします。

大岩山日石寺の不動明王ドアップ

じつは上市町の説明によると、この不動明王は
上体を幅広くし、右腕なども太く彫ることで
「下から仰いで見る」ことを意識した作りなんだとか。

それが独特の迫力を生んでると紹介されてます。

大岩山日石寺の不動明王磨崖仏を下から見上げる

だからなのか。

正面から見たときの優しい印象と
すぐ近くまで行って見上げたときの凛とした強さというか、グッとくる圧。

同じお不動さんなのに

「見る場所が変わると、こんなに印象変わるんや」

この違いが、私にはかなり面白かったです。

大岩山日石寺の不動明王磨崖仏を横から

しかも、この磨崖仏が彫られてるのは
平らな石の壁ではなく巨大な一枚岩そのもので

なぜここに、こんな大きな岩があるのか。
そして、なぜこの場所に不動明王が刻まれたのか。

調べていくと、また別の面白さがあって。

日石寺が単なる「磨崖仏のあるお寺」じゃなく
山岳信仰とも深くつながる場所だったことが見えてきました🤓

大岩山日石寺は山岳信仰の修行の場だった

富山といえば立山連峰。

そんな山々を望むこの地域では
古くから立山や剱岳を信仰する山岳宗教があり
大岩山も修行の場となっていたそうです。

巨岩や奇岩の多いこの土地で修行する人たちがいて、
その信仰の対象となる不動明王が、やがてこの巨大な岩に刻まれた。

日石寺の公式サイトにも、そんな由来が紹介されてます。

なるほど。

そう知ってから、あらためて境内を振り返ってみると

巨大な岩に刻まれた不動明王。
山の中にある滝。
そして、今も修行の場として残っている六本滝。

さらに、境内に湧く「藤水」

これらが、なんとなくバラバラのものではなく
ひとつの流れの中にあるように思えてきました。

日石寺は平安期には寺院が建立され
室町期までには真言寺院として
多くの坊社を有するほど発展したといいます。

そして、上市町の説明には

「真言密教の展開が修験道となり、立山信仰の所産として隆盛を極めた」

とあります。

「山で修行する」という信仰と
真言密教の世界が重なっていった場所なんですね。

そう考えると
日石寺で行われている滝行も
ちょっと違って見えてきます。

境内の六本滝は、もともとは日石寺近くの
千巌渓で行われていた滝行を、行者の安全を確保し
一般の参詣者にも修行を体験してもらえるようにするため

明治元年に境内に造られたものだそうで
現在も滝行が行われています。

日石寺の六本滝を少し横から

私としては滝行をする予定もないし、

「うわ~、夏に浴びたら気持ちよさそう!」

なんて思いながら見てたんですがw

その場所が、長い年月にわたって
修行の場として受け継がれてきたと知ると

ただ「涼しそうな滝」というだけじゃなく
ここで修行してきた人たちの姿まで想像してしまいます。

そして、ここでまた私の気になるものが出てきました。

真言密教と、弘法大師、空海さんです🤓

その歴史をさらに調べていくと
この大岩の地で育まれてきた信仰には
真言密教・修験道・立山信仰という
いくつもの流れが重なっていることが見えてきました。

なんだか、最初に見た

「巨大な岩に刻まれた不動明王」

が、急に違うものに思えてきました。

ただ大きな岩に彫られた仏像ではなく
山を信仰し、そこで修行した人々の
信仰の中から生まれた不動明王だったんだな。

そう思うと、ますますこの磨崖仏が興味深く感じられたのでした。

不動明王だけじゃない。日石寺で出会った仏様たち

お不動さんをお参りしたあと
本堂の横から回廊を通って大日堂へ。

奥の古仏堂から入ることができ
たくさんの仏様がいて、それぞれに違う雰囲気がありました。

日石寺の古仏堂内の仏像全体

ほかにもいくつものお堂があるので
このあと境内を歩きながら
いろいろな仏様を間近で拝ませてもらいました。

若くてハンサムなお地蔵さんにびっくり

次に向かったのが、地蔵堂。

こちらには延命地蔵と呼ばれる地蔵菩薩が祀られてて
長寿のご利益があるお地蔵さんだそうです。

そして驚いたのが、このお地蔵さん。

私が思っていた「お地蔵さん」のイメージとは
ちょっと違う。

日石寺の延命地蔵全体

若い。

えっ?

いや、めっちゃハンサムやんw🤣

「お地蔵さんってこんな顔もあるんや」

と、ちょっとびっくり。

ここには結縁のお手網があったので
せっかくなので、ありがたく触れさせてもらいました。

仏様とつながった紐を両手ではさみ
そのまま額にあてて、真言を唱えお参りしました。

日石寺の地蔵菩薩を下からドアップ

そして、地蔵堂の中には閻魔大王の像も。

その前に置かれていたのが……
ペンチ!

「えっ、このペンチで舌を抜くとか!?」

リアルすぎて
「こわっw」

と思ってしまいました。

日石寺の閻魔大王

観音様なのに……「厳しい」

そして観音堂では、また印象がガラッと変わりました。

ここには如意輪観音と聖観音が祀られてます。
観音様というと、私の中では

優しい。
穏やか。
慈悲深い。

というイメージが強いんですが……
この観音堂に入った瞬間に感じたのが

「うわ、厳しい……」

だったんです。
これにはちょっと驚きました。

あとで夫にも

「どうだった?」

と聞いてみると

「厳しいと思った」と。

やっぱりかw

さっきのお地蔵さんは「えっ、若くてハンサム!」だったのに

こっちでは「えっ、観音様なのに、この厳しさ!?」

と、また私の中のイメージがひっくり返ったんですw

日石寺の観音堂内の仏像全体

そして六本滝の奥にある愛染堂の中では
なんだか強そうな感じを受けた大黒さんもいました。

もちろん、これはあくまで
そのとき私や夫が感じた印象です。

「仏様って、みんな同じような雰囲気じゃないんだなあ」

ということをあらためて実感できました。

不動明王の岩をめぐる霊水「藤水」

六本滝の右手に湧き水が見えたので行ってみると
「藤水」という名前の霊水でした。

昔から眼病平癒に霊験があると伝えられているそうで
看板にもそのことが書かれていました。

大岩山日石寺の藤水を説明する看板ドアップ

「へぇ~、霊水なんや」

と思い、ひと口いただいて
目と頭頂部にもチョンチョンしときましたw

大岩山日石寺の不動明王の霊水前

あとで調べてみると、この藤水には
ちょっと不思議な伝承が残ってて

昔、眼の病を患った人が
日石寺にこもり、滝に打たれたり
お百度参りをしたりして
一生懸命にお不動さんに祈願したそうです。

するとある夜、夢の中に白い髭のおじいさんが現れて

「この山の大滝のわきにある藤の木の根元から出る水で、目を洗ってみなさい」

と告げたのだとか。

しかも、その夢を見たのは本人だけではなく
一緒にいた息子も同じ夢を見たというから驚きです。

実際に大滝へ行ってみると
夢で見たとおり藤の木の根元から水が湧いていて
その水で目を洗ったところ
なんと両目が開いた――。

そんな逸話が、元禄15年(1702年)には
『越中旧事記』に記されていたそうです。

そして、その水を「藤の水」と呼ぶようになり
のちにお不動さんのところまで引いて
眼の病で困っている人たちがお不動さんにお参りしながら
目を洗うようになったと伝えられ

今でもこの藤水を汲みに訪れる人がいます。

そんなに昔から大切にされてきた水なんや~。

そう思うと、さっきまで何気なく見てた湧き水が
特別なものに見えてきました。

山岳信仰の修行の場だった大岩山。

その山から流れてきた水が
不動明王が刻まれた巨岩をめぐって湧き出している。

しかも、この水には
昔から「お不動さんと眼病」を結びつける伝承まで残っている。

そう考えると……

「ただの湧き水として見るのは、ちょっともったいないんじゃない?」

なんて思ってしまいました。

山を信仰し、そこで修行してきた人たちにとってもまた
特別な意味を持つものだったのかもしれません。

大岩山日石寺の藤水ドアップ

そういえば、日石寺の門前街で食べられる
有名な「大岩そうめん」は、この大岩山の豊かな「藤水」と
同じ水源の良質な湧き水を使って

麺を茹でたり、つゆを作ったりしているそうで
格別に美味しいと評判のようです。

日石寺境内の素麺屋さん大岩館を遠目に

「へえ~そうめんかあ~美味しそうやなあ~」
とはチラッと思ってたんですが
時間が微妙だったこともあり食べてません。

同じ水源の湧き水を使ってるとは知らなかった~残念w

最後にもう一度本堂に戻って、お不動さんを見に行きました。

識子さんが持っている宝船の宝来と同じものが
お堂内で売られてたので購入しました。

日石寺の宝船の宝来

そのあとで授与所で見つけた高野豆腐クッキー。
小麦じゃなくて高野豆腐でできてて
高たんぱく低カロリー。これは買いやん。

高野豆腐クッキー抹茶味

ということで抹茶味を手に取りました。

ちなみに味はさっぱりしてて美味しく
移動の車中でパリポリと一気に完食しましたw

日石寺の境内を動画でもどうぞ。
写真だけでは伝わりにくい不動明王の磨崖仏の迫力や
境内の仏様、六本瀧、藤水などの雰囲気を
自然音とともに動画でご覧いただけます。

磨崖仏が気になる方はこちらもどうぞ🤓

奈良にも、ひっそりと残る大黒天の磨崖仏があります。
「こんなところに大黒さんが!?」と、こちらも面白い場所でした。

👉 奈良県宇陀市の大黒天磨崖仏|ひっそりと金運アップしています

アクセス・駐車場情報

大岩山日石寺
・住所 〒930-0463 富山県中新川郡上市町大岩163
・駐車場:100台無料
・富山地方鉄道上市駅から車で約10分
・富山地方鉄道上市駅から町営バス柿沢・大岩行で約25分(本数が少ないため要確認)
・北陸自動車道立山ICから車で約15分

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最後までお読みくださり
いつもありがとう存じます。

多くの方に神仏のご加護が降り注ぎますように。

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